食虫植物

ムシムシするね

 

夏が辛い。怖い。

暑さに圧倒的弱さを誇る私ですが、ここ2年くらいは倒れてません。

 

先日色んな制作をするのと、洗濯物の部屋干しをするのとで除湿機を買おうか迷ったのですが大きな出費は控えることにしました。

自分より生物優先します。

 

最近勢いで購入したウツボカズラ(ネペンテス・アラタ)はいまのところ元気です。

アラタは夏になると店頭でよくみかけるやつで、強くて安価とされています。ここ三年くらい毎年夏になると買っていました。でも、長期帰省するたびに枯らしていました…寒さに比較的強い種ですが、乾燥には勝てません。

実家住まいではないので、長くて10日くらい部屋をあけることがあります。

 

そこで部屋をあけても、ズボラでも育成できる手はないかと、空いている30cm水槽にいれて蓋をすればいいんじゃないか、と思い立ちました。

 

 

 

(ちなみにエンゼルフィッシュやオイカワたちは数年間この調子で平気です。エンゼルは繁殖したり。気が向いた時に水を替えています。)

 

 

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そして勢いで3つ追加。

底には熱帯魚を飼っていたころのソイル。これはのちのち捨てるかも。

 

普段はベランダに置いていて、蓋を半分くらいしています。アクリル板をズラすようなかんじで。

湿度は100%でもよくないそうで、風が少しでも通るようにしています。

 

 

実家だと庭があったり犬猫がいたりで暇しないのですが、一人暮らしは趣味がないと家にいる時間が結構暇です。

ところがぼくは超多趣味なので、全然暇にならない。日本画の制作は時間かかるけど、この季節乾き待ち時間が半端なく長い。

そのためここを作ってしまったわけです。

 

数年、クソ暑い夏を生き延びたのも魚の成長やこういった植物のおかげで楽しみがあったから。

毎年夏になるとオイカワが鮮やかになり、嬉しいです。

イノシシ標本❸

もうこれ以上は色の変化なさそうなので、中サイズ取り出し、乾燥させました。

 

脱脂も、ここまでハイター漬けると意味があるのかわからないのでそのまま乾かすことに。

 

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ふつうに骨だー!!!あるある!こんな感じの見たことある!やったー

 

 

 

漬け込みは2日くらい。

30倍くらい?に薄めたハイターを、3回ほど取り替えました。時々かき混ぜたり、骨の向きをかえたりしながら。

 

取り出した直後↓

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あ、キレイキレイ。

骨って白いイメージを持ちますが、こう、いろんな組織がひとつの命を練成してるカラフルなかんじもあって好きです。

 

だから、手羽先とか食べた後の骨の色とかも好きです。

 

 

さて、1時間くらいドライヤーを当てて(たらたら自然乾燥させていたら内側がカビるんじゃないかという恐怖から)真っ白になった骨ですが、

 

 

 

 

保管方法がわからない。

シリカゲルとかも考えました。

 

 

一度乾燥してれば大丈夫だとおもうけど、いまの湿度は侮れない。

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ここから、ぜーんぜん色変わらない!というところがありました。

たぶん脂が抜けきっていないところかな?

 

 

 

日本画の制作経験のあるみなさんはお気づきでしょうか…

 

 

 

 

 

 

この色、質感…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「膠(にかわ)じゃね?」

 

 

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日本画の粉状の絵の具を和紙にくっつけるときに糊の代わりとして使われるあれです。

膠は動物性のタンパク質、コラーゲンが主成分となっております。

皮革や骨髄に含まれる物質で、ワンちゃんのおやつ、ガムとかデンタルボーンとか呼ばれるやつにも使われている。

鹿とか、兎、魚膠まである。

 

これは、猪膠といったところか?

 

 

 

 

 

そうとわかれば途端に強気です。

 

完全乾燥させて袋で密封しとけば平気なんじゃね

 

晴れた日に天日干ししたいです。

イノシシ標本❷

標本制作の続きです。

 

 

肉を完全に落とし終えた標本は、よく聞く「脱脂」というのをやってみます。

ハイターはその手前の作業だったようですが、残った軟骨組織も取り除けたのでひとまずよしとしましょう…

 

やってみないことにはわからないこともわからないので、とりあえずチャレンジします。

 

 

 

生物は死ぬと自壊をはじめます。

つくることと壊すこと、両方をもって生きていたはずが、つくることだけ欠けたかんじです。

 

今回は煮沸とハイター通してそういったバクテリアも完全に生きることは出来ない環境にしました

 

 

あとは外部からのダメージを少しでも軽減するため、骨に残った脂をちょっとだけでも取ってみよう。

本当は瓶に浸けるのが良いのだそうですが、さすがにイノシシの頭部入る瓶もないですし、趣味レベルで大型の骨格標本作ってる方はあまり見当たりません。

通常大型の骨格標本は土に埋めて綺麗に白骨化させます。分解者といえばミミズが有名ですが、ウジとかいろいろ、外部からの自然のパワーを借りて制作する方法なんですね。

 

 

 

 

ここは東京、わたし一人暮らし。

圧倒的資料&知識&環境不足なわけです。

そのため方法は手探りです。

 

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仕事中に浸けていた一番小さな試料を取り出し、除光液を振り撒いたティッシュとかキッチンペーパーを巻き付けてみる…

上からラップを何重にもまきまきして、熱で縮むラップの性質を利用し、フワッとしないようにエンボスヒーターでキュッとさせます。

 

キラキラしていいかんじ。

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もう少しティッシュらを多く使うとか、布で対応するとかすればよかったかな。

 

 

こんなちょっとした反省を次に活かしていきます

 

イノシシ標本❶ブログはじめました

おはようございます。

寝ていないテンションでブログつくってみました

実は私、ハムスターの如く一生のほとんどを寝て過ごしているので24時間以上起床しているのは非常に稀です。

 

 

さて

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なにをしているか簡単に書くとイノシシの骨格標本(3頭)をつくっています

 

といっても依頼した猟師さんが狩りから骨にするところまでやってくれました(感謝&感謝からの感謝申し上げます)

煮沸による制作だったので薬品での仕上げをしています。

さらに梅雨の湿気で一部カビが発生してしまったのです。

そんなわけでハイター。(骨格標本のカビにはあまり効果ないそうです)

届いた時は綺麗だったのですが。骨って複雑な形してるもんね。

 

透明標本は制作経験そこそこあるのですが、実は一般的な骨格標本はほとんど経験がない。ましてや大型の哺乳類。。。。。。

 

 

 

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使ったのはキッチンハイター。

 

海で拾った貝殻のニオイ取り、漂白などにも使えて便利です。

 

アルカリ性なので骨だけを残して肉や脂などのタンパク質を溶かすことができます。

(パワー系のやり方になるため小さくて繊細な試料にはあまり向かないとおもいます)

↓以前チャレンジしたカモメの頭部

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うっかり寝てしまい、放置時間が長すぎたためほんとうにバラバラになりました…博物フェスとかで見るやつと全然違う…

 

 

今回はイノシシということで、時間はなんとなく気にしつつ浸けてみます。

 

 

 

10年の間、

日本画受験、日本画制作、立体制作から掃除まであらゆる場面でお供になっているバケツはもはや戦友を超えて神器。

 

 

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こっちはどうかな、10Lバケツ買わないとかな

 

こちらは結構立派なオスで、届いた段階では脂が抜けていない状態だったため?か、カビ被害少ないです

 

 

 

この骨格標本は、当初勤め先の上司に「牛骨とか大型の動物のやつ欲しいよね、4体くらい。会社から金出すからさ、いいの見繕ってよ、(笑)」といわれて、わざわざ標本制作未経験の方に頼み込んで作っていただきました。(猟師で、調理もする、カフェを運営している方です)

 

いざ、届いたことを伝えると「え?高いよ、いま家にあんの?その話後にして」と2回くらい言われてしまいました。

 

 

ここまで比較的スマートな感じを意識して綴っておりますが

 

 

 

 

 

 

 

内心「(は?………………それって…つまり………………つまり………………………………………………………………

 

 

 

げろんこうんちなのでは????????????????????????憤怒)」

 

 

というかんじでした。

24時間足の小指の爪がめくれるのではないかという恐怖を味わってほしい!!!!

 

 

標本の相場なども調べて伝えてあります。

言うことが一転二転する方なのですが、勤めはじめた頃にはまだわからなかった…

 

 

そんなわけで料金は、お父さんバンクでお支払いし、現在に至ります。

 

 

ダイヤモンドルーターでの彫刻もアリだし、防水加工して植物のディスプレイにも使えそう。

つまり私の作品になるよというお話でした

 

 

 

 

 

絵以外にもいろいろ制作するので、忘備録にしていこうと思います。