イノシシ標本❷
標本制作の続きです。
肉を完全に落とし終えた標本は、よく聞く「脱脂」というのをやってみます。
ハイターはその手前の作業だったようですが、残った軟骨組織も取り除けたのでひとまずよしとしましょう…
やってみないことにはわからないこともわからないので、とりあえずチャレンジします。
生物は死ぬと自壊をはじめます。
つくることと壊すこと、両方をもって生きていたはずが、つくることだけ欠けたかんじです。
今回は煮沸とハイター通してそういったバクテリアも完全に生きることは出来ない環境にしました
あとは外部からのダメージを少しでも軽減するため、骨に残った脂をちょっとだけでも取ってみよう。
本当は瓶に浸けるのが良いのだそうですが、さすがにイノシシの頭部入る瓶もないですし、趣味レベルで大型の骨格標本作ってる方はあまり見当たりません。
通常大型の骨格標本は土に埋めて綺麗に白骨化させます。分解者といえばミミズが有名ですが、ウジとかいろいろ、外部からの自然のパワーを借りて制作する方法なんですね。
ここは東京、わたし一人暮らし。
圧倒的資料&知識&環境不足なわけです。
そのため方法は手探りです。
仕事中に浸けていた一番小さな試料を取り出し、除光液を振り撒いたティッシュとかキッチンペーパーを巻き付けてみる…
上からラップを何重にもまきまきして、熱で縮むラップの性質を利用し、フワッとしないようにエンボスヒーターでキュッとさせます。
キラキラしていいかんじ。
もう少しティッシュらを多く使うとか、布で対応するとかすればよかったかな。
こんなちょっとした反省を次に活かしていきます